亡くなった直後のマニュアル 家族葬 直葬

直葬と家族葬の違い、それぞれのメリット・デメリット

投稿日:5月 27, 2018 更新日:

少子高齢化・核家族化などによって、お葬式への考え方が変わりつつある昨今。

近隣と交流も減少し、これまでは大人数で行われたいた葬儀も簡素化され家族葬が一般化しています。

そんな中『直葬』も、一つの葬式のスタイルとなり浸透しつつあります。

とはいえ、お葬式はそんな頻繁に直面する出来事ではありません。具体的に『直葬』と『家族葬』の違いを、理解できない方の方が多いでしょう。

『直葬』と『家族葬』とは、どう違うのでしょうか。

また『直葬』と『家族葬』それぞれのメリット・デメリットなどを解説してまいります。

直葬と家族葬のメリット・デメリット

これまでのお葬式と言えば、お通夜・葬儀・告別式を行うスタイルでした。

これまでのスタイル

  • 【お通夜】線香やろうそくの火を夜通し絶やすことなく故人をしのぶ儀式
  • 【葬儀】僧侶がお経をあげ、あの世へ送り出す儀式
  • 【告別式】弔問客などがお焼香して、故人とお別れをする儀式

現代では一般葬であっても、遠方から参列者への気遣いや葬儀の費用などの問題から、時間の短い『半通夜』もしくはお通夜を行わないケースも増加しています。

そして新しく生まれたスタイルが『直葬(ちょくそう)』や『家族葬(かぞくそう)』です。

直葬と家族葬の違いを簡単に言えば、通夜・告別式の有無です。

直葬と家族葬のメリット

直葬と家族葬のメリットは、2つ。

メリット

  1. 費用を抑えられる
  2. 故人を心から偲び落ち着いたお別れができる

直葬と家族葬どちらも違いはなく、従来の葬儀のような多額の費用は要しません。

また家族だけ・ごく親しい間柄だけで行えるので、他の事に気を取られず故人とのお別れに集中できます。

直葬と家族葬のデメリット

直葬・家族葬のデメリットには、充分に注意を払わなければなりません。

デメリット

  • 葬儀を行わないと、菩提寺(ぼだいじ)が受け入れてくれないケースがある
  • 後に、葬儀を行わなかった後悔に苛まれる
  • 葬儀に呼ばなかった親しい知人友人から苦情が入るおそれがある
  • 近隣から心無い悪質な噂話を流される可能性がある

一般葬儀との違いを踏まえ、直葬と家族葬についてもっと詳しく解説します。

直葬とは

直葬は、お葬式をせずに『火葬』だけを行う方法。『火葬式』とも言われています。

率直に言えば、火葬を行い遺骨にするだけの『無葬』が根本的な『直葬』。

とはいえ直葬が増加している昨今、『直葬』=『無葬』というスタイルも変わりつつあります。

ただ火葬をするだけではなく、自宅や火葬場でお別れの時間を設け故人を偲ぶケースも多くなっているからです。

火葬前に、読経を行う場合もあります。

言うなれば『直葬』は、もっとも簡易的なお葬式と言えます。

ただし、火葬後お骨になった故人を供養する『還骨法要(かんこつほうよう)』などは行いません。

直葬の流れ

流れ

  1. ご遺体のお迎え・安置
  2. 納棺
  3. 出棺
  4. 火葬
  5. 骨上げ

時に「故人をあの世まできちんと送り出していない。」と、直葬に対し批判的な意見も見られますが、現代の宗教心や価値観の変化が、葬儀に現れたスタイルのお葬式です。

お葬式は、故人のためか遺された遺族のために行う儀式か、明確にどちらとは言えません。

どれだけ立派な葬儀を行なっても、ただ火葬だけで済ませたとしても、故人を偲び送リ出す気持ちに差はありませんね。

かなり大きな個人差が出てくるでしょう。

直葬のメリット

直葬は、大きく言えば以下のようなメリットがあります。

直葬のメリット

  • 故人を心から偲び落ち着いたお別れができる
  • 費用を最小限に抑えられる
  • 葬儀までのご遺体の安置所
  • 葬儀業者や葬儀の場所
  • 宗教と宗派の確認
  • 遺影のための故人の写真の選定
  • 葬儀の予算
  • 友人・知人など葬儀に来てもらう人への連絡
  • 精進料理や飲み物などの内容や数
  • 葬儀形式の決定

葬儀を行う上で、喪主をはじめ親族は決めなければならないだらけです。故人のそばにいる時間もなく、走り回る現実。

故人がお亡くなりになり悲しみに暮れる中、ゆっくり偲ぶ時間もないまま目まぐるしい忙しさです。

さらに弔問客への通夜振る舞いや挨拶・香典の管理など、多くの方が戸惑います。

葬儀が終わってホッとした心労で、寝込む方も少なくありません。

直葬は、不要とも言える手続きを全て省略できる利点があるのですね。

さらに、葬儀にかかる多額の費用をもっとも抑えられるのも、直葬のメリットです。

直葬のデメリット

直葬は葬儀を行わないため、お別れをした実感・見送った実感が湧かずに後悔する方がいます。

故人を見送るための葬儀を行わなかった罪悪感を感じ、自分を責めてしまうのです。

葬儀の後もずっと後悔し続けるため、大きなストレスを抱えてしまいかねません。

また故人がお亡くなりになった事を、知人・友人への連絡をしないままなので、後で知った方の気持ちを害する可能性もあります。

遺族がわからないだけで深い付き合いをしていた友人がいたかもしれません。

「お別れもさせてもらえなかった」と、さまざまな方の心に傷を負わせてしまう可能性は無きにしも非ずです。

またお墓を管理している菩提寺によっては、宗教的な葬儀を行わないまま納骨を断るケースもあります。

お薦めできるケース

直葬は、家族や親族がいない方をはじめ葬儀費用を用意できない方におすすめです。

一人っ子で親族もいない遺された親族が一般的なお葬式をすると、一人きりで全てを行わなければなりません。

また近年では生前に私物を片付ける『生前整理』やお墓を購入したり、生前に遺書を用意する方もいて『終活』をする方も増加しています。

お葬式だけではなく、お墓に対する考え方も変わってきています。

変化する考え方

  • 永代供養(えいたいくよう):寺院や霊園が管理・供養をしてくれる埋葬方法
  • 散骨(さんこつ):お骨を砕いて海や山などの自然に還す供養方法

故人がこのような希望を持っているのは、遺された方への思いやりが第一でしょう。

その気持ちは、ありがたくいただき汲み取ってもよいのではないでしょうか。

家族葬とは

家族葬は、『密葬(みっそう)』とも言われ身内だけで行う小さなお葬式です。

『密葬』は古くからある言葉で、『家族葬』と『本葬』のセットとお考えください。

『本葬』を行わずに『密葬』だけを行うケースが増加してきた現代、知人友人が『本葬』を行うのか行わないのかがわからない…そんな時に生まれた言葉が『家族葬』です。

ただ、一般の方を招かず家族や近親者だけで執り行われるとしても、もちろん親族以外にも参列していただけます。

家族葬の流れ

流れ

  1. ご遺体のお迎え・安置
  2. 納棺
  3. お通夜
  4. 告別式
  5. 出棺
  6. 火葬
  7. 骨上げ

家族葬は、直葬と違い『お通夜』『告別式』の有無も選択できます。お通夜を半通夜にするケースも多くあります。

少人数で行う『家族葬』の告別式は、従来のお葬式と何ら違いはありません。

家族葬のメリット

家族葬のもっとものメリットは、親しい方限定で案内できるので、より親密に故人を偲んだお別れができることでしょう。

一般的なお葬式では、家族を失った悲しみの中、さまざまな対応に追われます。上述した直葬のケースと同じですね。

手続きだけでも一杯一杯の状態なのに、義理・建前だけで参列する方も少なからずいるでしょう。

葬儀の中、久しぶりの再開に故人とは関係のない会話に花を咲かせる方もいないわけではありません。

喪主をはじめ親族は、いたたまれない気持ちになるケースもありますね。

参列の案内は、血縁関係だけにかかわらず故人の意思や喪主の判断で決定できます。

家族葬のデメリット

家族葬は、親族の理解と同意が必要です。

親戚の中には、参列を行わない事を反対する場合もあり、揉める原因にもなります。

また家族葬を執り行う前に、参列していただきたい方に案内を行いますが、多くの場合それ以外の方たちは葬儀後の連絡となります。

どこからどう流れるのか人の噂は早いもので、家族葬の話が漏れる場合もあるでしょう。

すると、参列を控えていただきたい方が「お別れをしたい。」と急に参列するケースがもあります。せっかくの参列ですから、受け入れざるを得ない状態になりますね。

家族葬終了後、自宅へのお悔やみの訪問対応に追われ、気疲れするケースも考えられます。

また直葬と同様、故人と深い付き合いをしていた方は、最期にできなかったお別れを長い期間悔やませてしまうかもしれません。

お薦めできるケース

家族葬は、以下のような方におすすめです。

家族葬おすすめ対象

  • 故人の遺言である
  • 故人とゆっくりとお別れをしたい方
  • 葬儀費用をなるべく抑えたい方

遺された遺族に対し、無駄なお金や労力を使わせたくないと『家族葬』を希望していた方も多いでしょう。

また外観だけの盛大な葬儀に疑問を持っている方も、少なくありません。

故人を偲びお別れする心を持っていれば、これまでの葬儀と何ら違いはなく同様です。

もちろん、葬儀費用をできるだけ抑えたい方にもおすすめです。

直葬と家族葬の費用比較

直葬と家族葬の費用の相場は、以下のようになっています。

費用の相場

  • 直葬:10万〜30万
  • 家族葬:50万〜150万

直葬の場合、枕飾りや出棺の際のお花・仏具などのオプション選択でも、費用に差が出てきます。

家族葬の場合、葬儀費用・寺院げのお布施・家族への食事や飲み物の費用、これらにどのくらいかかるか、人数でも差が出ます。

読経・焼香など宗教儀礼を行わない無宗教のやり方でも費用は抑えられるでしょう。

従来の葬儀を行わない場合でも、後日カジュアルな『お別れ会』を開き故人を偲ぶケースも増加しています。

人数によっても違いますが、それも踏まえて予算を考えておくとよいでしょう。

ちなみに現代では、生前に家族や親しい友人を招く『生前葬(せいぜんそう)』が行われるケースもあります。

まとめ

お葬式のスタイルは、故人の遺言を基準に遺族でよく話し合いを行い決定しましょう。

お葬式のスタイル

  • 参列者を招く一般的な葬儀
  • お通夜・告別式を行わない『直葬』
  • 親しい方だけでお通夜・告別式を行う『家族葬』

話し合いのないままでは、親類同士のトラブルを招いてしまいかねません。

また契約内容を確認しておかないと、故人と面会するために追加料金を請求する悪質な業者も存在します。

ドライアイスが少なく、遺体に傷が目立ったというトラブルまでも発生しています。

トラブルが生じると、故人を偲ぶどころか対応に追われ、最終的には後悔の2文字しか残らないといった状況になりかねません。

安易に決めずにさまざまな業者で、内容や費用など比較しておいた方がいいでしょう。

直葬と家族葬はあくまでも、形だけの違いと考えてよいのかもしれません。もっとも重要なのは、故人を偲びお別れする気持ちにあります。

故人を安らかに送り出すために、依頼する業者はしっかりと選択しましょう。

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